i. 2つの VPC の構築#
本作業では、CloudFormation を利用して 東京リージョンに 2つの VPC を展開します。CloudFormation では VPC や 必要なインスタンス(サーバー)は展開されますが、Transit Gatewayの設定はされていません。
1. CloudFormation による VPC の構成#
最初に CloudFormation を利用して、VPCなどの必要なものの払い出しを行います。 CloudFormationで自動的に構成されるものは以下となります。
要素 | 名称 | 説明 |
---|---|---|
VPC | VPC-1, VPC-2 | 検証用の2つのVPC |
Subnet | VPC1PrvSub1, VPC2PrvSub1 | AZ-aにプライベートサブネットを1つづつ展開 |
VPCEndpoint | ssm, ec2messages, ssmmessages | VPC1, VPC2用にそれぞれ展開 |
IAMRole | IAMR3XJT6 | SSMで利用するIAMロール |
EC2 Instance | Application Server1, Application Server2 | アプリサーバーとしてのEC2が2台展開 |
Securty Group | SG-Application-1, SG-Application-2, SG-Endpoint-1, SG-Endpoint-2 | Application Server用セキュリティグループVPC Endpoint用セキュリティグループ |
1.1. AWS 管理コンソールに接続します。 画面右上のリージョンが「東京」になっていることを確認し「EC2」を開きます。
1.2. 画面左側メニューから「キーペア」をクリックし、表示された画面より「キーペアを作成」をクリックします。
1.3. 作成画面では「KP-Application」と入力、ファイル形式は「pem」を選択、「キーペアを作成」をクリックします。
1.4. キーペアの一覧に作成したキーペア「KP-Application」が表示されます。また、キーペアがダウンロードされたことを確認します。このファイルは保存しておきます。
1.5. 画面上の「サービス」をクリックし「CloudFormation」を開きます。
1.6. 画面右上の「スタックの作成」をクリックします。
1.7. 下のリンクからテンプレートファイルをローカルにダウンロードします。
「テンプレートの指定」で「テンプレートファイルのアップロード」を選択、ダウンロードしたファイルを選択し「次へ」を選択します。
1.8. 「スタックの名前」に「VPC-TGWHandsOn1」と入力し、 「パラメータ」の 「EC2 KeyPair」で この前の作業で作成した EC2 接続時に使用するキーペア(KP-Application)を選択し、 作成する VPC に適用する「VPC CIDR」と「Subnet CIDR」を入力(特に指定がない場合はデフォルトのまま)して「次へ」を選択します。
1.9. 「スタックオプションの設定」、「詳細オプション」は変更せずに「次へ」を選択します。
1.10. レビューを下へスクロールし「AWS CloudFormation によって IAM リソースが作成される場合があることを承認します。」にチェックを入れ「スタックの作成」をクリックします。
1.11. スタックの作成が成功したことを確認します。作成完了まで2-3分かかります。
1.12. 画面上の「サービス」をクリックし「VPC」を開きます。
1.13. CloudFormationで作成した、2つのVPC 「VPC-1」と「VPC-2」が作成されていることを確認します。Subnetなども確認しておいてください。
現在はまだVPC間接続が行われていないため、VPC-1 / VPC-2 のそれぞれの EC2 から EC2 への疎通ができないことを確認しておきます。 Session Managerを利用して、EC2へログインします。
1.14. 画面上部「サービス」メニューから「AWS Systems Manager」を開きます。
1.15. 画面左側メニューから「セッションマネージャー」をクリックし、「セッションの開始」をクリックします。
1.16. 「Application Serer1」を選択して「セッションの開始」をクリックします。 「Application Serer1」に接続され、シェルプロンプトが表示されることを確認します。
1.17. traceroute
コマンドで「Application Server2」のプライベートアドレスに対する疎通の確認を行います。ブラウザの別のタブで EC2 のコンソールを開き、IPアドレスを調べ、コマンドを実行します。
実行するコマンド
traceroute 10.1.2.XX (Application Server2 のプライベートアドレス。左はデフォルトの例)
現在、Application Server2へは疎通ができない状態であることが確認できます。